- 豆知識
新築を考え始めたとき、多くの方がまず知りたいことは「どのような流れで進めていけばいいのか?」という点ではないでしょうか。
住宅展示場や工務店のホームページを見ると、どこも似たような家づくりの流れを紹介していますが、実はその中に後悔を生む大きな分かれ道が存在することを知っていますか?それは「契約のタイミング」です。
多くの住宅会社では、間取りや仕様を固める前に「とりあえず契約」という流れが一般的になっています。しかし、この方法では契約後に間取りや仕様の詳細を決めるため、追加費用やデザイン変更が発生してしまうことが多いのです。一方で、契約前に間取り・仕様・見積もりをしっかり確定させてから進める方法であれば、金額も内容も明確になり、納得して家づくりを進めることができます。
この記事では、家づくりの一般的な流れを振り返りながら、「契約の順番」で後悔しないためのポイントをわかりやすく解説します。これから家づくりを始める方にとって、安心して進めるためのヒントになる内容です。
「家づくりの流れ」は住宅会社によって微妙に異なりますが、一般的には次のようなステップが多く見られます。
①情報収集・モデルハウス見学
②資金計画の相談
③土地探し・仮プランの提案
④契約(仮契約・本契約)
⑤詳細打ち合わせ・設計確定
⑥着工・完成
この流れの中で注意したいのが、「契約」と「詳細打ち合わせ」の順番です。
多くのハウスメーカーでは、まだ間取りや設備・仕様が確定していない段階で契約を進めてきます。営業担当者から「人気の区画なので早めに押さえましょう」「今月中に契約すればキャンペーンが使えます」と言われると、ついその気になってしまうこともあるでしょう。
しかしこの段階で契約をしてしまうと、契約後の間取り・仕様をベースに「キッチンを変更したい」「収納を増やしたい」といった要望を伝えることになり、追加費用や工期の延長につながる可能性があります。
つまり、契約後に決めることが多いほど、トラブルの種も増えるということです。
では、なぜ住宅会社は契約を急ぐのでしょうか。その理由の一つは「営業スケジュール」と「会社の都合」にあります。
住宅業界では、契約件数が営業成績として重視されるため、早めに契約を取りたいという意識が働きます。また、工期を確保するためにスケジュールを押さえておく目的もあります。さらに会社のルールとして、お客様との打ち合わせ回数の上限(契約前と契約後)が決められていることも挙げられます。
しかし、本来の「請負契約」は、設計図書(間取り図や仕様書など)をもとに交わすものです。国土交通省が示す標準約款でも、設計内容が確定していない状態で契約を結ぶことは適切ではないとされています。
つまり、理想的な家づくりの流れとは、「契約を急がず、まずは内容を固めること」なのです。
家づくりを検討する際、多くの方が「なぜこんなに早く契約を迫られるのだろう?」と感じたことがあるのではないでしょうか。実はこの背景には、住宅業界の仕組みや会社の経営方針、営業体制が深く関係しています。
ここでは、その構造的な理由とお客様にとって注意すべき点を見ていきましょう。
住宅会社が契約を急ぐ背景には、業界全体の構造と企業ごとの事情があります。
まず一つ目は、営業成績やノルマ達成のプレッシャーです。
多くの営業担当者は契約件数が評価の基準となっており、年度末やキャンペーン期間などでは早期契約を促す傾向が強まります。これにより、まだプランが十分に固まっていない段階でも「今契約すればお得」といった形で話を進められてしまうケースがあります。
もう一つは、会社側の工程管理や資材手配の都合です。
着工までのスケジュールを確保したり、建材の仕入れ時期を見極めたりするために、早い段階で契約を結んでしまう方が会社にとって効率的なのです。加えて、契約を済ませることでお客様の他社比較を防ぎ、自社での建築を確定させたいという営業戦略的な意図もあります。
特に全国展開をしているハウスメーカーの場合、契約前の打ち合わせ回数に制限を設けているケースが多く存在します。
そのルールとは、お客様との打ち合わせは、「契約前は3回まで」といったルールがあるのです。ということはつまり、契約前に間取りやコーディネートの詳細打ち合わせ、設備を決めるためのショールーム見学などの工程は、そもそも契約前には存在していないのです。
そのため、多くの住宅会社(契約後に詳細の打ち合わせをする会社)にて家づくりを進める場合は、契約前にどこまで打ち合わせが可能なのか、設計担当者と直接話ができるのか、どの時点で金額が確定するのかを確認しておくことが大切です。
こうした社内ルールを理解しておくことで、後から「思っていた流れと違った」というトラブルを防ぐことができます。
家づくりで後悔しないためには、契約前に間取り・仕様・見積もりをしっかり確定させることが大切です。時間はかかりますが、この準備こそが「安心と納得」を生み出す鍵になります。
契約前に詳細を決めるメリットは、大きく3つあります。
契約前にすべての仕様を決めておくことで、追加費用が発生しにくくなります。
最終金額を把握したうえで契約できるため、予算オーバーの心配が減ります。さらに、資金計画の見直しやローン審査の段階でも余裕をもって対応できるようになります。
想定外の支出が少ないため、インテリアや外構といった後回しになりがちな部分にも安心して予算を配分でき、計画全体にゆとりが生まれます。
契約後に変更を重ねると設計や工期に影響が出ます。
事前に納得できるまで打ち合わせをしておくことでスムーズな進行が可能になります。また、仕様の共有が早い段階でできていれば、現場でのトラブルも防ぐことができます。
細かな箇所まで事前に整理しておくことは結果として現場全体の精度を高め、完成時のクオリティにも大きく影響します。
予算を把握しながら間取り・設備・仕様の打ち合わせを重ねることができるため、完成後に「もっとこうすればよかった」と思う部分が少なくなり、心から満足できる住まいになります。さらに、家づくりのプロセス全体を楽しむ余裕も生まれます。
打ち合わせを重ねるうちに、家族の生活スタイルや理想の暮らし方が明確になり、完成後の使いやすさや居心地の良さにもつながります。
こうした準備期間を大切にすることで建てて終わりではなく、長く愛着を持てる住まいへと育てていけるのです。
契約前にすべてを決めると言っても、具体的にどのような点を確認すれば良いのでしょうか。
以下の項目を確認していきましょう。
設計図書の確認
平面図・立面図・仕上げ表・電気図など、実際の建物を正確に表す資料がそろっているかを確認します。
見積書の内訳
「一式」や「別途工事」など曖昧な表現が多い場合は注意が必要です。金額の根拠を確認しておくと安心です。
契約書の内容
工期・支払条件・保証・アフターサービスなど、重要項目が明記されているかを確認します。
地盤調査・法的条件
地盤の強度や建築基準法・条例などの制約についてしっかりと確認しておきましょう。
契約前に間取りと仕様を固めておくと、その後の家づくりがぐっとスムーズになります。
実際にこの流れを採用している住宅会社では、次のようなメリットが得られます。
追加費用が発生しにくくなる
あらかじめ決定した内容に基づいて契約するため、後からの見積もり増加がほとんどありません。
工期のずれが少ない
施工前にすべての情報が整理されているため、工事が予定どおりに進みやすくなります。
担当者との認識のずれがなくなる:
細かな仕様を共有できているので、完成後の「思っていたのと違う」という不満が起こりにくくなります。
このように、「契約前にしっかり決める」という流れは、金額・品質・納期のすべてにおいて安定した家づくりを実現できるようになります。
急いで契約を進めるよりも、一つひとつ確認しながら丁寧に進めることが、結果的に一番の近道になるのです。
家づくりの満足度は、契約の順番によって大きく変わります。
間取りや仕様を決める前に契約してしまうと、後から「こんなはずじゃなかった」と感じる原因になります。逆に、契約前に確認・納得して進めることで余計なトラブルを防ぎ、理想の住まいに近づけることができます。
「契約を急がない」という選択は、家づくりをより安心で納得のいくものにする第一歩です。焦らず、丁寧に、一つひとつ確認しながら進めていくことが、後悔しない家づくりへの最良の方法と言えるでしょう。
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