- 豆知識
全国的に新築価格が高騰していると言われています。その理由はウッドショックによる木材の高騰の影響だけでなく、建材や設備の価格が上がっていることも同時に起こり、5年前に比べ建築費用が20％〜30％ほど高くなっています。しかし、建築費用が高くなっている理由はそれだけではありません。結果的に想像を超える建築費用になってしまう理由は、高い性能を持つ家を求める方が増えてきたことが挙げられます。今回の記事では、性能を求めすぎる危険性についてお伝えします。
住宅の価格は、ウッドショックによる木材の高騰前から年々上がっています。その理由は、建物の性能によるものです。10年ほど前から（2023年現在）気密性能の数値の良い家が注目されてきました。気密性能とは、住宅の隙間をできる限り減らすことです。さらにそこから断熱性能を高めることにより、室内の空気を屋外と分断することで、住宅そのものを魔法瓶のようにします。この気密と断熱の性能を高めていくことで、夏涼しく、冬暖かい、より快適と感じることができる住宅となります。しかし、その反面、性能を高めるために通常よりも多く材料や施工が必要になるため、住宅価格が非常に高くなる傾向があります。
性能を高めることで、室内の空気を屋外と分断し、湿度や温度をコントロールしやすくなります。しかし、建築する地域が「そこまでの性能を必要とする地域なのか？」という点に注目してください。住宅の性能には、国土交通省が設定した全国を8つに区分した「省エネルギー基準地域区分」があります。省エネルギー基準地域区分は寒い地域を区分1とし、暖かい地域を区分8としています。ぽんたのいえのある愛知県新城市では区分を6とし、東栄町・設楽町（旧設楽町）を区分5、豊根村・設楽町（旧津具村）を区分4としています。東栄町や豊根村は標高が高く、冬は雪が積もる地域であるため、新城市や豊川市との区分の違いが出てきますが、それでも区分4、区分5を位置しています。比較的暖かい地域に区分する新城市や豊川市で建築をする場合、高すぎる性能は本当に必要なのでしょうか？
気密・断熱性能を高めすぎている家を建てる場合、住宅会社の選定には十分気をつけなければなりません。性能が高いということは、それだけ外と中の温度差を分断できるということになりますが、その反面、僅かな隙間によって結露をする可能性が高くなるということです。性能を高めた建物を提供する住宅会社は、結露をしないようにするための方法を模索し、細心の注意を払って施工をします。慣れていない職人が施工した場合、ちょっとしたミスで建物に影響を与えてしまうからです。過去に気密・断熱を高めすぎた家が結露を起こし、数年で住むことができなくなってしまった例がたくさんあります。今は大分改善されてきたとはいえ、全ての住宅会社に問題が無いとは言えません。性能の高い家は、それだけ危険も伴うということを覚えておいてください。
性能を高めれば、その分、建築費用が高くなります。建築費用が高くなれば、住宅ローンの融資を増額することになり、毎月の返済金額も高くなります。高くなった返済金額で生活をしても負担を感じないのであれば良いと思いますが、家を建てた後に返済に大きな負担を感じるのでは、家族の笑顔溢れる生活が霞んでしまわないでしょうか？
性能を求めすぎて、家を負担に感じてしまっては元も子もありません。性能ばかりに気を取られずに、予算と地域に合った性能を持つバランスの良い家を私たちぽんたのいえは推奨しています。
私たちぽんたのいえは、「ただ家が売れればいい」とは思っていません。
創業は 1958 年、半世紀を超えて地元東三河の公共事業を担ってきました。
私たちがみなさまと共に作り上げてきた街。
住まわれている⽅が笑顔になるよう想いを乗せてお仕事をしてきました。
今ぽんたのいえで、⼾建のお家を建てているその理由も同じです。
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