- 豆知識
玄関は、その家の顔であると言われます。来客の際に玄関が綺麗に片付いていることで家の印象や住む人の印象が変わります。新築の間取りにおいて大切なことは、実際に住むことをしっかりイメージして用途を決めて設計することが、住み心地の良い家になる方法です。今回の記事では、家を建てる際に採用する玄関収納をタイプ別に紹介します。
はじめに、玄関に設置できる収納の種類を解説します。玄関に設置できる収納と言えば、シューズボックス（下駄箱）ですが、現在はこの他にもさまざまな玄関収納があります。
玄関収納の最もスタンダードなものが、シューズボックス（下駄箱）です。既存の住宅に設置するのであれば床置き型が簡易的に設置できるので費用が嵩みません。新築の場合は、建物と一体化させ、種類や大きさはたくさんあります。そして収納できるものは靴だけではなく、小物や傘、冬物のコートも収納できるタイプがあります。
新築におけるシューズボックスのメリットは、小さな面積で大きな収納力を持っていることです。建築費用が高くなってしまう一番の原因は面積（坪数）なので、シューズクローク等の方法と比較すると比較的安価に設置できるということがメリットと言えます。一方、デメリットは、靴や小物以外のものは収納が難しいということです。クローゼットタイプのシューズボックスを選択したとしても、大きさや奥行きを考えると中型タイプのスーツケースや傘の収納程度の広さになります。趣味のアウトドア用品やベビーカーなどは玄関に置くことになるでしょう。
シューズクロークとは、「玄関収納」「土間収納」とも呼ばれる玄関の一部に靴やコートなどさまざまなものを収納できるスペースです。靴はもちろんのこと、ベビーカーや車いす、コート、アウトドア用品などを収納できます。アウトドアの趣味がある方や、家族の中にスポーツをやっている方がいる場合、シューズクロークの設置が適しています。
シューズクロークのメリットは、靴以外のものを収納できる点です。大きなものでは自転車やサーフボードなどがあります。そのような趣味で使用するものは、「家の中には入れたくない、でも庭の倉庫にしまっておきたくない」という方が多く、その場合はシューズクロークが重宝されます。
一方、シューズクロークを作るとどうしても玄関全体の面積が広くなってしまいます。先ほどお伝えしましたように建築費用が高くなる一番の原因は建物の面積（坪数）です。予算との兼ね合いを住宅会社に相談しながら採用するようにしましょう。
ここでは、玄関に設置する収納の選び方を解説します。玄関に設置する収納選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
玄関に収納したいアイテムには、靴のほか、アウトドア用品、傘、ベビーカー、コートなどがあります。玄関収納の設計の際にはまず何をどのくらい収納したいか考えましょう。例えば、収納するものの大半が靴の場合、収納量をイメージして設置するシューズボックスを決めることで解決しますが、、アウトドア用品を多めに収納したい場合は、シューズクロークの方が適しています。
シューズクロークを設計に取り入れる場合、玄関の広さは最低でも1,5坪程度の床面積が必要です。シューズクローク付きの玄関は、玄関の入り口を二つ作ることが多く、設置するためには面積（坪数）を必要とします。その分、建築費用が高くなりますので、総予算と建築費用との兼ね合いを見て検討してください。もし入り口を二つ作るシューズクロークを設計した場合、予算オーバーしてしまうのであれば、造作家具で対応できないか住宅会社に相談してみましょう。自転車やサーフボード、アウトドア用品のように収納したいものが決まっているのであれば、壁面を利用したり、収納庫を作ったりなど、さまざまなアイディアがあります。
玄関にどうしても収納スペースが確保できない場合は、以下のような収納方法があります。
・敷地内に物置を設置する
・階段下収納を利用する
・レンタルスペースを利用する
敷地内に物置を設置することで大型のアウトドア用品なども収納することができます。しかし、盗難が心配な場合は鍵をつけるなど対策をする必要があります。敷地に倉庫を設置するスペースがない場合は、階段の位置の工夫をして、外から階段下に収納できるように設計するのも良いでしょう。
レンタルスペースを利用する方法もありますが有料になるため、新築設計時には想像することができなかったものが出てしまった場合のみ、活用するようにしてください。
玄関の収納スペースは収納したいアイテムを決めて設計していきましょう。靴が主な収納アイテムならば、シューズボックスだけでも十分です。シューズクロークを設置したい場合は、ある程度収納アイテムを決めておくことが大切です。
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