- 豆知識
住宅ローンには金利タイプとして、固定金利と変動金利の2つの金利タイプがあります。この2つの金利タイプには、金融機関によって様々な規定があり、それを知った上で状況に合わせて選択する必要があります。今回の記事では、住宅ローンの返済に大きく影響する金利タイプについて詳しく解説していきます。
住宅ローンには固定金利と変動金利、2つの金利タイプがあります。固定金利とは、指定した期間の金利に変化があったとしても変動することはなく、そのため毎月の返済額にも指定した期間内に変わることはありません。一方、変動金利は一定のルールをもとに金融機関の金利動向に合わせて毎月の返済額も変化する金利タイプです。
固定金利には2つのタイプがあります。一つは固定金利タイプ、もう一つは固定期間選択タイプです。住宅ローンは最長で35年(金融機関によっては50年)の返済期間を選択することができます。この固定金利タイプとは、住宅ローンの返済期間中の金利を固定化することができる金利タイプになります。仮に35年の返済期間を選択した場合、35年間、金利が変わらないので、返済金額も変わりません。
固定期間選択タイプとは住宅ローンの返済期間の金利に動向があったとしても変化しないようにできる金利タイプです。その期間は金融機関との契約時、もしくは金利タイプの更新時に選択することができ、2年、3年、5年、7年、10年など年単位で選択することができます。その金利タイプは再度、固定期間選択タイプを選択することもできますし、変動金利に変更することもできます(ただし、契約当初、変動金利を選択すると、固定期間選択タイプに変更できない金融機関もあるのでご注意ください)
変動金利とは、金融機関の金利動向に合わせて住宅ローンの元金に対する金利が変化する金利タイプです。金融機関の金利が上がれば住宅ローンの金利も上がり、下がれば金利も下がります。そのため住宅ローンの支払いが発生している契約期間中は、毎月の支払い金額は変わり続けることになります。そのため固定金利タイプや固定期間選択タイプに比べてリスクが高いため、金利が低いことが特徴です。
変動金利は金利が変化する金利タイプです。そのため返済金額も変わります。しかし、金利の動向による返済金額の見直しは毎月行われるものではなく、5年ごとに見直されるルールがあります。現在の金利から算出される利息と5年間の金利動向から算出される利息を比較し、元金にかかる金利をいくらにするのかを決めます。
変動金利は、返済金額の見直しを5年ごとに見直されるルールがありますが、これには125%ルールというものが存在します。125%ルールとは、仮に金利の動向が激しく、毎月の返済金額が想像以上に大きくなってしまうことを防ぐため、現在の返済金額の25%以上の上昇を防ぐ役割があります。例えば、住宅ローンの毎月の支払いが60,000円であったとしましょう。金利が大きく変動し、金利を算出した結果、毎月の支払額が100,000円になってしまったとしても、125%ルールが適用され、支払い金額は75,000円となります。
「そうか、それなら安心だ」と思うのはまだ早計です。変動金利の125%ルールには2つの注意点があります。一つは、「上限を決められてはいるが、足らない分は持ち越される」ということです。先ほどの例に付け加えますと、通常は100,000円の支払いが75,000円を上限にストップしますが、残り25,000円×5年間は次回の見直し時に適応されます。さらにそこでも毎月の支払いに125%ルールが適用されると、さらにまた持ち越されることになります。これは金融機関にもよりますが、住宅ローンの契約期間である35年後まで持ち越された場合、残金(元金+金利)を一括で返済するように請求する金融機関があれば、契約期間を延長して支払いを請求する金融機関もあります。
住宅ローンの規定は、各金融機関によって違うということを知ってください。例えばこの125%ルールですが、変動金利を選択した場合、5年後の見直し時に125%ルールが適用されない金融機関も存在します。住宅ローンを利用される場合は、その金融機関の特色を把握しておくことはとても大切なことです。
住宅ローン契約時に変動金利タイプ、もしくは固定期間選択タイプを選択されたとします。基本的に金利の見直し時、同一金融機関で全期間金利を固定にする固定金利を選択することはできません。ですが、市場で金利が上昇するなどの情報を聞いてしまうと「やはり全期間固定タイプにすればよかったかな」という漠然とした不安を感じることもあるでしょう。その場合は、まず私たちぽんたのいえのような建築した住宅会社に相談してください。住宅ローンには計画した金融機関ではなく、他金融機関で「住宅ローンの借り換え」をすることができます。その場合、新たに事務手数料や住宅ローン保証料、印紙代などの諸費用がかかることもありますので、どちらの金融機関を選択することがメリットとなるのか、安心していられるのかを住宅会社と相談し、選択するようにしてください。
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