都会の喧騒(けんそう)から離れて、静かな田舎に住みたいと思っている方も多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では、田舎に住みたいと思っている人のために、田舎の魅力を紹介していきます。また、田舎で活用できる補助金・助成金制度や、田舎でおすすめの間取りについても解説していきます。これから田舎暮らしを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
まずは都会にはない田舎の魅力をご紹介します。
・豊かな自然が楽しめる
・新鮮な食べ物がある
・家を購入しやすい
3つの魅力について見ていきましょう。
まず、都会にはない田舎の魅力の1つは、豊かな自然が楽しめることです。田舎は山に囲まれていたり、海や川が近かったりと開放感あふれる場所が多く、のびのびと暮らすことができます。広い土地がたくさんあるので、畑で野菜を栽培するのも良いでしょう。また、季節によって表情を変える自然を楽しめるのも田舎だからこその魅力です。
田舎では、都会では味わえないような食文化や食材を楽しむことができます。地元でできた野菜などの特産物は、その時の風土や気候によって作られたものばかりなので、その地域ならではの格別な味を堪能できるでしょう。
自分の畑で野菜を作るだけではなく、海が近ければ漁師から直接魚介類を仕入れることも可能です。
新鮮な食べ物を楽しみたい方には、田舎暮らしは非常に魅力的です。
田舎では、都会よりも安い価格で土地を購入できることから、全体的な建築費用を低く設定することができます。さらに土地の面積が広い場合が多くので、建物の設計を理想に近い間取りにすることができるでしょう。
愛知県では、田舎暮らしを支援する自治体独自の補助金や助成金制度があります。
ここでは、愛知県・新城市・豊根村・東栄町・設楽町で独自に行われている補助金・助成金などの支援事業をご紹介します。
愛知県では、独自の支援事業である愛知県移住支援事業(移住支援金の支給)制度があります。この制度についてまずは見ていきましょう。
愛知県移住支援事業とは、東京の一極集中を是正し、地方の担い手不足に対応するために、予算の範囲内において東京23区から移住してくる人に対して支援金を支給する制度のことです。経済的な負担の軽減をはかり、東京からのUIJターンを促進しています。
支給対象の条件に合う人は、以下の支給額で支給金を受けることが可能です。
・世帯の場合、1世帯につき100万円
・単身の場合、1人につき60万円
ただし、18歳未満の世帯員とともに移住する場合は、18歳未満の者1人につき最大100万円が加算されます。移住したら、転入した市町村役場に申請にいくことで支給手続きが可能です。
新城市とは、愛知県豊橋市や豊川市の北にあり、奥三河の玄関口にあたる市です。愛知県内では豊田市に次いで2番目に広い面積を有しています。そんな新城市にも移住支援事業があるのでご紹介します。
新城市では、愛知県の「移住支援事業・マッチング支援事業・地方就職学生支援事業」等と連携し、東京圏から市内に移住して就業・起業した者に対して「移住支援金」を支給しています。新城市へのUIJターン促進と中小企業等の人材確保が目的です。
支給額は愛知県の支援事業と同じく、2人以上の世帯の場合は100万円、単身の場合は60万円で、18歳未満の世帯員とともに移住する場合は18歳未満の者1人につき最大100万円が加算されます。また、地方就職学生支援事業では、都内にある大学の東京圏(埼玉県、千葉県、東京都及 び神奈川県)のキャンパスへ4年以上在学する卒業年度の学部生で、新城市に移住・定住する方に地方就職学生支援金を交付しています。
補助額は、就職活動でかかった活動で使った交通費の1/2です。
空き家を利用するために必要な改修等にかかる建築費用の2分の1の額を補助します(最大70万円)
豊根村は、愛知県北東部に位置し、北設楽郡に属する村です。愛知県で一番人口の少ない小さな自治体です。名古屋からは車で2時間半、長野県と静岡県の県境に接し、愛知県最高峰の茶臼山のある「愛知のてっぺん」の村でもあります。
豊根村では、定住移住対策の取り組みの中で、村内で生活する子育て世代に対して「子育て支援」への充実を図っています。
村内に定住するカップルには結婚祝い金として1組に10万円、出産祝い金は第一子から10万円とお祝いの品を受け取れます。また、子供が誕生したら高校卒業まで医療費が無料、保育園から自宅通学生を対象にした高校卒業まで、通園・通学費も無料です。他にも、高校就学助成や豊根村奨学金など、子育て支援が充実しています。
豊根村には、定住移住支援制度があります。
ステップ1:短期滞在支援(短期滞在お試し住宅の貸し出し:世帯15,000/月、世帯20,000/月)
ステップ2:村営住宅、譲渡型住宅(3LDK駐車場2台付:30,000/月)
ステップ3:新築・リフォーム補助金(新築補助金定額100万円、リフォーム補助金25万円)
新築・リフォーム補助金に関しては、300万円以上の新築費用に対し、定額100万円、30万円以上のリフォーム費用に対し、建築費の1/3(上限25万円)を補助。55歳以下の方に関しては15万円の加算があります。
※豊根村ホームページの【村への定住移住について】より抜粋
詳しくは、豊根村ホームページの【村への定住移住について】をご覧ください。
https://www.vill.toyone.aichi.jp/soshiki/shinko/chiiki/119.html
東栄町は、愛知県の北東部にある豊かな山林に囲まれた自然あふれる町です。透き通った綺麗な川が流れており、夏の夜には蛍が見え、満点の美しい星を見ることができます。民俗芸能「花祭」があり、これは国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
東栄町定住促進支援補助金は、東栄町内に住宅を取得する者に対し、住宅取得の初期費用の負担を軽減して町内定住を促進するために交付される補助金です。
補助金は1件あたり30万円で、着工する前に申請しなければなりません。
東栄町に住所がある方が、5年以上定住する意思をもって、空き家入居時における片づけやリフォームに対し費用の1/2を補助します。(上限30万円補助・加算措置あり)
東栄町にお住まいの方が、町内事業者を利用して、居住する住居のリフォーム等実施する場合、リフォーム費用の20%を補助します。(上限10万円)
愛知県の東部に位置する設楽町は、人口約4,700人の自然豊かな町です。古くから人が住んでいた跡が残っており、山のあちこちから縄文時代の遺跡が発掘されています。日本の民俗芸能も残っており、国指定の重要無形文化財にも指定されています。
設楽町では、若者定住対策の一環として、令和3年4月から条件を満たした者に対して補助金を交付しています。新築住宅を建築して令和7年3月末までに移住する者など、様々な条件が提示されていますが、条件を満たすことで上限200万円の補助金の受け取りが可能です。
夫婦の年齢が合わせて80歳未満または中学生以下の子供がいる家庭などの条件を満たした場合、空家バンクの登録してある物件の改修等にかかるリフォーム費用を最大50万円補助します。
戸建て住宅の太陽光発電設備の設置への建築費用に対し、「50,000円/kw×最大出力」(kw)」を補助します(上限20万円)
ストーブまたはボイラーの火を起こす原料となる素材(薪、チップ又はペレット)を主燃料として使用する設備購入費等に対し、費用の1/2以内を補助します(上限30万円)
最後に、田舎にお勧めの間取りを紹介します。都会ではできない田舎だからこそできる間取りなので、ぜひ参考にしてみてください。
田舎は、広い土地を確保できることから大きな庭と駐車スペースの確保ができます。休日にバーベキューをしたり、友人たちを招いたりするときに広い庭と駐車スペースがあれば、近隣に迷惑をかけずに楽しめます。
庭でバーベキューをするとき、家の中と庭を区切ることが一般的ですが、最近では家のLDKと庭が繋がるように設計することが増えています。庭とLDKがつながったような設計をすることで、いつでも庭に出られるだけでなく、子供が庭で遊んでいるときにもLDKから確認しやすくなるので安心です。
外からの視線を気にして常にカーテンを閉めたままではもったいないですよね。プライベート空間を確保するなら、広い土地を利用して中庭を作るのも良いでしょう。中庭に大きな窓を設けてそこから光を取り込みつつ、プライベートなお庭としても楽しむことができます。
田舎の自然に似合う自然素材を使うのも良いでしょう。地元の木材を加工して、室内に造作のテレビボードなどを作るのもお勧めです。
天井が高く、開放感のある間取りはお勧めです。大きな窓からしっかりと陽の光を取り込めば、より開放的で気持ちの良い空間にできます。
間取りを考える時は、住み始めてからの家事動線を意識することも大切です。毎日の家事の負担を少しでも減らすためにも、図面を見ながら実際の生活をシミュレーションしてみてください。
田舎暮らしの魅力や、利用可能な支援事業、田舎でお勧めの間取りについて解説しました。都会にはない田舎ならではの魅力はたくさんあります。これまで解説したことから、田舎暮らしに少しでも興味を持ってみてはいかがでしょうか。
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