グランドピアノを置きたい!新築設計時に注意するポイントとは?

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グランドピアノを置きたい!新築設計時に注意するポイントとは?

「新築を建てるなら、グランドピアノを置ける家を建てたい!」「グランドピアノを家に置く場合の注意点は何かあるの?」そんな疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。今回の記事では、新築の家にグランドピアノを置く場合の注意するポイントをご紹介します。防音対策や過乾燥対策など、様々な注意点があるのでしっかりと見ておきましょう。

新築設計時にグランドピアノを置く時に注意するポイントとは?

まずは、新築設計時にグランドピアノを置くときに注意するポイントには何があるのかを解説していきます。

・重量によっては床の補強が必要
・グランドピアノに合うレイアウトを考える
・温度・湿度対策を徹底する
・照明の位置
・搬入経路を確認しておく

それぞれの注意点を見ていきましょう。

重量によっては床の補強が必要

大きさによって異なりますが、グランドピアノの重さは261kg〜415kgあります。かなりの重量があるので、床の補強をする必要があります。
床の下地や床を支える束の数を増やすなどを行い、床が沈み込まないようにしなければなりません。また、フローリングなどに傷や凹みがつかないようにどうするかを考える必要があります。
グランドピアノに設置されているキャスター部分に樹脂製のお皿の形をしたインシュレーターを置いてキャスターが直接床に触れないようにしたり、合板などの板を敷いて重さを分散させるといった対処をしなければなりません。

グランドピアノ

グランドピアノに合うレイアウトを考える

グランドピアノは非常に大きな楽器のため、部屋に設置するとかなりの存在感があり、部屋のコーディネートによってはピアノだけが浮いて見える可能性があります。
ピアノを置く場合は、ピアノの設置場所を決めて部屋に馴染むようなレイアウトを考えなければなりません。

室内パース

温度・湿度対策を徹底する

ピアノは木材や金属で構成された楽器です。そのため、急激な温度変化や過度な湿気には非常に弱いため温度・湿度対策を徹底しなければなりません。
例えば、エアコン直下・直近に置かない、直射日光が当たらないなど温度と湿度に配慮しましょう。

湿度計

照明の位置

グランドピアノを弾く時に、手元や楽譜が暗くならないように照明を設置する必要があります。照明が自分の頭の後ろに設置されていると、自分の頭で影ができてしまいピアノ演奏がしにくくなることもあります。
照明計画を考える際は、どこにピアノを置いて演奏するかをイメージしながら、適切な場所に照明があるのかを考えて計画していきましょう。

照明

搬入経路を確認しておく

グランドピアノは非常に大きな楽器です。どこにピアノを設置するのかを考える際には、必ず搬入経路も同時に設計に取り入れる必要があります。
いざ家ができた時に、ピアノを搬入できなかったとなると大変です。ピアノは、大きな掃き出し窓から搬入することが多いですが、2階に設置したい場合は、バルコニーの掃き出し窓がなければ搬入できないため、バルコニーの無い家では2階に設置することができません。
グランドピアノを新築の家に設置したい場合は、住宅会社と楽器屋さんと搬入経路についてしっかりと相談するようにしましょう。

搬入

グランドピアノを置くなら防音対策を徹底しよう

グランドピアノは大きな音が出ます。近隣住民の迷惑にならないように、防音対策を徹底しましょう。

・防音カーペットを敷く
・カーテン・窓を二重にする
・家具の配置を考慮する
・防音室を作る

それぞれの対策について解説していきます。

防音カーペットを敷く

厚手の防音カーペットを敷くことで、床下への音漏れを軽減できます。特にピアノを2階以上の部屋に設置する場合は、下の階に音が漏れ出ないように配慮しましょう。ペダルを踏むときの音も防音カーペットで防ぐことができます。

防音床

カーテン・窓を二重にする

音は窓から漏れ出やすいため、二重窓で音漏れを抑えるのも効果的です。二重窓に加えて防音カーテンを設置することで、より音漏れを防ぐことができます。

二重窓

家具の配置を考慮する

部屋に家具を設置することで、外への音漏れを防ぐことができます。例えば、タンスやソファ、ベッドなどを壁際に設置することで、ピアノの音を吸収し外へ音が伝わりにくくすることができます。

ソファ

防音室を作る

本格的に防音対策をするのであれば、グランドピアノを置く部屋を防音室にするという方法もあります。防音室には施工に200万円程度の費用がかかるため、かなり高額な出費になりますが、心置きなくピアノ演奏を楽しめるという点がメリットです。
防音室を作りたい方は、住宅会社と相談しながら最適な防音室を作りましょう。

防音壁

グランドピアノの過乾燥対策も忘れずに

グランドピアノを新築の家に運び入れた時、よくピアノに不具合が発生することがあります。時には部品が外れるなどの大事にまで発展することもあるようです。
これは、「過乾燥」が原因です。ピアノは45〜60%の湿度が必要になりますが、新築の家だと湿度が30%以下になることもよくあります。そのため、新築を建ててからしばらくはピアノが乾燥の影響を受けやすくなります。特に全館空調の家だとよりその症状が出ます。
調律の狂いだけでなく、ネジが緩んでしまったり音が鳴らなくなったり、木材が破れたりと様々な不具合が発生する恐れがあるため、ピアノの「過乾燥対策」をしっかり取らなければなりません。ピアノの「過乾燥対策」は次のような対策を取るようにしましょう。

・湿度計・加湿器を置く
・濡れタオルで湿度を上げる
・床暖房対策のパネルを敷く

それぞれの対策について解説していきます。

湿度計・加湿器を置く

グランドピアノを置く部屋の湿度を測ることは、室内を適切な湿度に保つために重要です。湿度計をピアノの近くに置き、まずは部屋がどのくらいの湿度になっているかを確かめましょう。
湿度計の数値によって加湿器を適度に稼働させましょう。この時、ピアノに風や蒸気を直接当てないようにし、部屋全体の湿度の調整を行なってください。

湿度計

濡れタオルで湿度を上げる

手軽に湿度を上げる方法として、濡れタオルを部屋に干すという手もあります。すぐに乾いてしまいますが、お金がかからずに湿度調整が可能です。

濡れタオル

床暖房対策のパネルを敷く

床暖房のある部屋にピアノを置く場合も要注意です。床暖房の上にピアノを直接設置すると、熱と乾燥で大きなダメージを受けてしまいます。必ず床暖房対策のパネルを購入し、その上にピアノを設置するようにしてください。

床暖房

まとめ

グランドピアノを新築の家に設置する場合の対策についてご紹介しました。ピアノはとてもデリケートな楽器なので、これまで解説した内容を元に、適切な対策を行なってください。
過乾燥などによって高価なピアノが壊れてしまう恐れもあります。どのような対策をすれば良いのかわからず悩んでいる方は、住宅会社や楽器屋さんとしっかりと話し合って、適切な対策を採用しましょう。

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代表 新木正明

伸和建設株式会社 代表取締役社長 新木 正明
創業 昭和33年地元東三河の公共工事を担ってきました。
また戸建て住宅の建築、リフォーム、リノベーションなどの施工実績も多くさせていただいております。
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