家は建てた後に必ずメンテナンスが必要になります。そのメンテナンスを怠ってしまうと、せっかく建てた家に、安心して快適に過ごすことができなくなってしまいます。今回の記事では、新築後に必ずやってほしいメンテナンスについてお伝えします。
メンテナンスとは、安全に、そして快適に過ごすために必要な維持管理をすることです。家は、太陽の日差しや、雨・風から私たちを守り、安全に過ごす場所を与えてくれています。快適に過ごすことができているのは建物の性能、空調設備が埃やカビ、ダニ(害虫)の発生を防いでくれているからです。今の安全で快適な状態の家を維持するために、家を管理していくことが家族を守ることに繋がるのです。
メンテナンスには、定期的に行うメンテナンスがあります。外壁、屋根、ベランダ、床下がそれに該当します。外壁、屋根、ベランダは主に太陽の日差しや、雨・風から私たちを守り、建物内への湿気(水)の侵入を防いでくれています。床下には防蟻処理がされており、土台や柱などの構造体を蝕むシロアリの侵入を防ぎます。これらを定期的にメンテナンスすることで、建物の構造体が腐食することなく、高性能な状態を保つことができます。
家のメンテナンスには、定期的に行うメンテナンスだけではなく、日々の生活の中で欠かしてはいけないメンテナンスがあります。これは建物の構造体に水を侵入させないために必ず必要なことです。
ベランダは建物に外接しているため、雨・風の影響で落ち葉や虫の死骸、泥や埃など、汚れが溜まりやすい場所です。雨が降ってもベランダに水が溜まらない理由は、ベランダの床が傾斜しており、水が排水へ流れていくように設計されているからです。しかし、ベランダの排水箇所に落ち葉や虫の死骸、泥や埃などが詰まってしまっていたらどうなるでしょうか?水は流れず溜まってしまいます。部屋に水が侵入するまでには至らないと思いますが、水が流れず溜まってしまったことにより、構造体へ雨漏りしてしまう原因となる可能性があります。そのためベランダの掃除はこまめにするようにしましょう。
雨樋とは、屋根の軒先や屋根の縁に取り付けられ、建物の屋根から流れ落ちる雨水を収集・排水するために設置します。雨樋には軒樋、集水器、竪樋があり、雨水を建物の周囲から遠ざけ、建物の壁や基礎に浸透することを防ぐ役割があります。雨樋もベランダ同様に外部に設置されているため、雨・風の影響で落ち葉や虫の死骸、泥や埃などが溜まりやすい場所です。そのため雨水が流れる軒樋→集水器→竪樋の仕組みが正しく機能していない場合に雨漏りが起こります。
・軒樋:水の流れを妨害するような落ち葉や枯れ葉、虫の死骸、泥や埃を掃除する
・集水器:落ち葉や枯れ葉、虫の死骸、泥や埃で詰まっていないかを確認すること
・竪樋:雑草の蔓(つる)が樋に侵入していないか?
雨樋が正常に機能していない場合、雨水を収集できていないため、外壁の劣化部分に水が侵入することや、水はねの影響で基礎に侵入してしまうこともあります。
ただし、雨樋は高所にありますので、水が正常に流れているかを確認する点検に留めておきましょう。本格的な掃除は住宅会社に任せてください。
お客様に安全で快適な生活を過ごしていただけるように、住宅会社は定期的な点検スケジュールを組んでいます。外壁や屋根、ベランダ、雨樋などの外回りの状態は、日々気づきにくい場所です。屋根や外壁に亀裂はないか?雨樋を固定しているビスに問題はないか?など、細かな箇所を点検します。
自身による日々のメンテナンスとプロの目で確認・点検をしてもらい、これからも安心して快適に暮らせる状態を保ちましょう。
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