建築にかかる費用を把握しましょう

新築には、建築価格の参考になる「坪単価」というものがあります。しかし坪単価に含まれている項目は、一般的に「本体価格のみ」の場合が多く、他に必要となる建築費用が含まれていないため、坪単価は新築を計画するにあたって必要となる「総費用」の参考にはなりません。今回の記事では、建築にかかる費用について詳しくお伝えします。

建築にかかる費用とは？

先ほどの坪単価に含まれている項目は、一般的に本体工事の価格のみの場合が多く、実際に家を建てるために必要な費用を把握するには不十分です。そのため、新築を計画するにあたって必要となる「総費用」（本体工事、附帯工事、消費税、諸費用、その他の費用）を把握することが必要です。この総費用に含まれる項目について詳しく説明していきます。

本体工事とは？

本体工事とは、建物そのものを作る工事を指すことが多いとされています。基礎、構造体、外装や内装に使用する建材や設備の費用、そしてそれらの施工費用が含まれております。
電気・ガス・水道などの工事費用、敷地を整地するための工事については、本体工事に含まれていないことがあります。

附帯工事とは？

附帯工事とは、建物以外に必要となる工事のことを指します。
・解体費用（既存の建物がある場合のみ）
・地盤補強工事
・屋外給排水工事（メーターから建物への水道工事）
・上下水道の引き込み工事（敷地内に水道の引き込みが無い場合）
・浄化槽工事（下水が開通していない場合のみ）
・照明、カーテン工事
・外構工事（ブロック、フェンス、駐車場、お庭）
・電気・ガス・水道などの工事費用
・エアコン設置費用
このように建物本体以外に必要となる工事が附帯工事となります。上記の他に、オプションとなる設備や建材を選択した場合、附帯工事の項目に記載することがあります。

諸費用とは？

諸費用とは、主に建物を建てるために必要な住宅会社以外に支払う費用のことを指します。
・住宅ローン関係（手数料、保証料、設定登記費用）
・建物登記費用（表示・保存登記）
・契約印紙代（建物、住宅ローン）
・固定資産税などの税金関係
・水道加入金
・火災保険料

その他の費用に入る項目

・引越し費用
・仮住まい費用（建て替えの場合のみ）
・式祭典費用（地鎮祭や上棟式を行う場合に必要になります）
・テレビ、電話工事
上記の他にも、近隣挨拶時の手土産代や家具・家電を新調される場合は項目に入れる必要があります。

土地に必要な費用も把握しましょう

土地探しからスタートされる方は、上記建物にかかる費用以外を把握しておく必要があります。土地には土地購入代金だけでなく、不動産会社に支払う仲介手数料（消費税がかかります）、土地の諸費用（住宅ローン関係、登記費用、印紙代、税金関係）が必要となります。

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