
本が好きな方にとって、家の中にお気に入りの本が並ぶ景色はとても心地よいものです。小説や漫画、実用書、図鑑、写真集、子どもの絵本まで、本は暮らしを豊かにしてくれる存在ではないでしょうか。しかしその一方で、本は気づかないうちにどんどん増えていきます。今の住まいでは何とか収まっていても、新築で収納計画をしっかり考えておかないと、入居後に「置き場が足りない」「リビングが本であふれてしまった」「棚が使いにくい」と感じることも少なくありません。
特に本は、衣類や日用品と違って重さがある点が大きな特徴です。見た目にはすっきり収まっていても、棚板に負担がかかったり、置く場所によっては床への荷重が偏ったりすることがあります。また、奥行きや高さの設定を間違えると、取り出しにくく、せっかくの本棚が使いづらい収納になってしまいます。
そこでこの記事では、新築で本棚を計画するときに押さえておきたい考え方を、できるだけわかりやすく整理しました。どこに本棚をつくると使いやすいのか、造作と既製品はどちらが向いているのか、重さや地震対策はどう考えるべきかまで、順番に解説していきます。本が多い家庭はもちろん、これから子どもの本や学用品が増えていきそうな家庭にも役立つ内容です。あとから困らないためにも、家づくりの段階で本収納をしっかり考えてみましょう。
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新築では、収納は最後に考えることが多い項目です。間取りや外観、キッチンやお風呂などの設備を優先し、本棚は入居後に家具を買えばよいと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、本が多い家庭では、その考え方だと後悔につながることがあります。
理由はシンプルで、本棚はただの家具ではなく、暮らし方や動線に深く関わる収納だからです。どこで本を読むのか、誰が使うのか、何冊くらい持っているのかによって、必要な場所も大きさも変わってきます。リビングで家族みんなが使う本棚と、個室で趣味の本をしまう棚とでは、求められる役割がまったく違います。
また、本は一冊ごとのサイズにばらつきがあり、将来的に増えていくことも前提にしておいた方が良いでしょう。新築時にぴったりのサイズで計画してしまうと、数年後には足りなくなることがあります。さらに、重い本を入れる棚は、見た目だけでなく耐久性や固定方法まで考えておく必要があります。
つまり、本棚計画は「空いている壁に棚を置く」という話ではありません。新築では、間取り・収納・安全性をまとめて考えることで、あとから家具を足すよりも使いやすく、見た目にも整った空間にしやすくなります。
ここでは、新築後によく起こる本収納の失敗を整理しておきます。先に失敗例を知っておくと、計画の精度が上がりやすくなります。
よくあるのが、リビングの一角や廊下の壁面に本棚を置こうと思っていたのに、コンセントやスイッチ、窓、ドアの開き方が干渉して、思ったように収まらないケースです。既製品の本棚はサイズが決まっているため、少しの寸法差で置けなくなることがあります。
収納量を増やしたいと思って奥行きの深い棚を選ぶと、手前と奥の二列になってしまい、後ろの本が見えにくくなります。これでは、持っている本が把握しにくく、読みたい本を探す手間も増えてしまいます。収納量だけでなく、見やすさと取り出しやすさも大切です。
本は見た目以上に重く、長い棚板にぎっしり並べると、年月とともに中央が下がってくることがあります。特に安価な棚や、支えの少ない長い棚板では起こりやすい失敗です。棚板がたわむと見た目が悪くなるだけでなく、本の出し入れもしにくくなります。
絵本、教科書、図鑑、漫画、実用書などを一か所にまとめすぎると、誰の本なのかが曖昧になり、片付けにくくなります。特に小さな子どもがいる家庭では、手の届く高さと届かない高さを分けるだけでも使いやすさが大きく変わります。
背の高い本棚は、地震時に転倒や本の落下につながるおそれがあります。新築時に壁固定しやすい位置を考えておけば安心ですが、あとから置いた家具だと固定しにくいこともあります。本が多い家庭ほど、この点は見落とさないようにしましょう。
本棚は「どこに置くか」で使いやすさがかなり変わります。ここでは、計画しやすい代表的な場所を見ていきましょう。
家族みんなで使う本が多いなら、リビングに本棚を設ける方法が向いています。絵本や図鑑、雑誌、料理本、趣味の本などを一か所にまとめることで、自然に手に取りやすくなります。子どもが小さいうちは、読み聞かせもしやすいでしょう。
また、リビングに本があると、ただしまうだけでなく「読書が日常にある暮らし」をつくりやすくなります。家族が自然と集まる場所をつくりたい方は、家族が自然と集まる家には“仕掛け”がある? もあわせて参考にしてみてください。
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勉強や調べものに使う本が多いなら、カウンターやスタディスペースの近くに本棚を設けると便利です。辞書、図鑑、参考書、仕事用の資料などは、使う場所の近くに置くことで出し入れがしやすくなります。
読書だけでなく、作業や趣味にも使う空間を考えたい場合は、「エクストラルーム」って何? 書斎・趣味部屋を備えた新築が人気の理由 のような考え方も相性がよいでしょう。
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本棚は必ずしも大きな部屋の中につくる必要はありません。廊下の壁面や階段下の空間など、これまで活用しにくかった場所を本収納に変える方法もあります。こうした場所は、造作棚との相性がよく、空間を無駄なく使いやすい点が魅力です。
すでにぽんたのいえでも、本棚をどこに設置するか、造作棚をどう活かすかを紹介した記事があります。具体例としては、本棚をどこに設置する?効率的な本の収納スペースの作り方 も参考になります。
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子ども部屋に本棚をつくる場合は、今の年齢だけで判断しないことが大切です。最初は絵本中心でも、成長とともに教科書、問題集、辞典、趣味の本へと変わっていきます。可動棚にしておくと、年齢に合わせて高さを変えられるため使いやすくなります。
お子様の成長に合わせた収納やレイアウトを考えたい場合は、子ども部屋を「成長に合わせて変化できる空間」に!長く快適に使えるレイアウトのポイント も関連性の高い記事です。
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ここでは、多くの方が迷う「造作にするか、あとから家具を置くか」について整理していきましょう。
造作本棚の魅力は、空間にぴったり合わせられることです。壁いっぱいに無駄なく納めたり、天井まで使って収納量を確保することができます。また、家全体の内装に合わせて素材や色を選べるため、家具だけが浮いて見えにくい点も魅力です。
本が多い家庭では、造作にすることで固定しやすく、安全面でも考えやすくなります。リビングの一部として本棚を取り込むのであれば、見せる収納としての美しさも出しやすいでしょう。
一方で、既製品には費用を抑えやすい、引っ越し後に配置を見ながら選べる、将来的に買い替えや移動がしやすいという良さがあります。蔵書量がまだ読めない段階では、最初は控えめにして、必要に応じて増やすという考え方もあります。
ただし、本をぎっしり入れる前提なら、棚板の強さや固定方法は必ず確認しておきましょう。
本棚は、幅や高さ以上に「奥行き」「棚板の長さ」「通路幅」を意識すると失敗しにくくなります。
一般的な本であれば、奥行きは深すぎない方が見やすく、出し入れもしやすくなります。奥行きが大きすぎると本が前後二列になり、管理がしにくくなります。漫画、文庫本、単行本、雑誌、図鑑では必要な寸法が違うため、持っている本の種類を先に整理しておくことが大切です。
見た目をすっきりさせるために長い一枚棚にしたくなりますが、本棚では棚板の長さがたわみに直結します。本は一冊ずつは軽く見えても、まとまるとかなり重くなります。棚板のスパンを短めにし、必要に応じて縦の仕切りを増やす方が安心です。
本棚の前に人が立って本を選ぶ以上、棚そのものだけでなく前の通路にも余裕が必要です。廊下収納や壁面収納としてつくる場合は、通路が狭くなりすぎないか確認しておきましょう。見た目だけで決めると、毎日の使い勝手が悪くなってしまいます。
ここは本棚計画で特に大切な部分です。本は重いので、収納量だけを見て計画すると危険です。
まず知っておきたいことは、住宅の床は一般的な居室として想定された荷重で設計される一方、書庫のように本が密集する空間は、より大きな荷重を想定して考える必要があるということです。つまり、蔵書がかなり多い場合は「普通の収納」と同じ感覚では考えないようにしてください。
特に注意したいのは、壁一面の大型本棚をつくる場合や、2階の一か所に本を集中して置く場合です。新築計画の段階で本の量を伝えておくことで、設計側もそれに合わせてプランニングしていきます。大量の蔵書があるなら、あとで何とかするのではなく、最初から相談しておくことが大切です。
また、地震対策も欠かせません。背の高い本棚は、壁にしっかり固定することを前提に考えた方が安心です。加えて、重い本は下段、軽い本は上段に置く意識を持つだけでも安全性が変わります。ガラス扉を付ける場合は、開閉のしやすさだけでなく、揺れたときに中身が飛び出しにくいかも確認しておきましょう。
ここまでの内容を踏まえて、新築で本棚を計画するときの確認項目をまとめます。
・今ある本の冊数だけでなく、今後増える分も見込んでいる
・文庫本、漫画、図鑑、雑誌など、本のサイズを把握している
・本棚を使う場所と、読む場所が離れすぎていない
・奥行きを深くしすぎず、見やすさを意識している
・長い棚板を多用せず、たわみに配慮している
・背の高い本棚は固定方法まで考えている
・大量の本を置く場合は、床への負担について事前に相談している
・子ども用の本は、手に取りやすい高さを意識している
・将来の使い方の変化に合わせて、可動棚も検討している
チェック項目が多く感じるかもしれませんが、本棚は毎日目に入る収納です。だからこそ、後回しにしない方が住んでからの満足度につながります。
本棚計画については、家づくりの相談でも多くの質問をいただきます。収納量の考え方や、本棚の高さ、造作と家具の違いなど、気になるポイントは人それぞれです。ここでは、新築の打ち合わせでもよく話題になる質問をいくつか紹介します。
家族みんなで使う本が多いのであれば、リビングに一部でも設ける方が使いやすくなることが多いです。絵本や図鑑、雑誌などは、手に取りやすい場所にあると活用しやすくなります。一方で、趣味の本や仕事の資料など静かに使いたい本は、個室や書斎側に分ける方法も良いでしょう。
収納量は増えますが、上段は出し入れしにくくなります。普段使わない本や保管用の本を上に、日常的に使う本を中段から下段に置く考え方がおすすめです。また、高さが出るほど固定方法も重要になります。
空間に合わせやすく、固定も考えやすいため、本が多いご家庭では造作が向いていることがあります。ただし、費用や将来の可変性もあるため、すべてを造作にするのではなく、一部だけ造作にする方法も現実的です。
基本の考え方は同じですが、漫画や文庫本は高さを細かく区切ると収納効率が上がります。逆に雑誌や図鑑が多い場合は、棚の高さや奥行きに余裕が必要です。持っている本の種類に合わせて棚寸法を考えることが大切です。
はい。本棚だけを増やしても、家全体の収納バランスが崩れると暮らしにくくなります。家の中のデッドスペースを活かす考え方は、本収納にも応用しやすいです。収納計画全体を考えたい方は、以下の記事も参考になりますので、こちらも合わせてご覧ください。
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本が多い家庭の新築では、本棚はあとから考える家具ではなく、間取りと一緒に計画する収納のひとつです。どこで読むのか、誰が使うのか、どんな本がどれくらいあるのかを整理しておくことで、使いやすい本棚をつくりやすくなります。
特に大切なことは、収納量だけを追わないことです。見やすさ、取り出しやすさ、安全性、そして将来の変化まで考えておくと、入居後の満足度が変わってきます。本は暮らしを豊かにしてくれる存在だからこそ、無理に押し込むのではなく、気持ちよく付き合える収納計画にしましょう。
「本が多いけれど、どこにどれだけ収納すればよいかわからない」「造作本棚にした方がよいのか迷っている」という場合は、家づくりの早い段階で相談してみましょう。家庭ごとの本の量や暮らし方に合わせて考えることが、後悔しない本棚計画への近道です。
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